air language newsbullet n°086
2025/06/16 (Mon) 00:05
「空中の本へ」をテーマに、
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シンポジウム「埋蔵文化財としての産業遺産」
産業遺産学会2025年度総会
2025-05-31
九州国際大学KIUホール
国の重要文化財である門司港駅の至近に
2023年秋に発掘された初代門司駅遺構は、
2024年11月28日、北九州市長の指揮の下に破壊されはじめ、
年内にほぼ決定的に破壊されました。
現在、複合公共施設建設工事のための
整地を終えた模様です。
1891年開業の初代門司駅は、港と鉄道駅とが、
一体的に建設されたという稀有な都市形成の例です。
発掘以来、その遺跡はイコモス初め、
考古学、鉄道史学、都市史学、建築学等の
専門家からの評価が高く、調査し保存すべき世界遺産級の遺跡
という声が繰り返されたものでした。しかし北九州市は、
文化遺産としての審議・評価を行おうとせず、
識者とも市民とも意見を交わさないままにこれを破壊し、
門司港地区の新たな発展の可能性を潰したのでした。
2025年5月31日、九州国際大学で
シンポジウム「埋蔵文化財としての産業遺産」が開催され、
この破壊をめぐって、発掘担当学芸員、産業遺産学会、
日本イコモス、市議会議員、門司区住民、
それぞれの立場の人々からの報告と批判が続きました。
以下はその発言の一部です。
産業遺産学会会長の清水憲一氏
「このシンポジウムは残念会などではない。同じようなことを
起こさないための、そしてまだ周囲に残っている
門司駅の遺構を保護するためのものである。」
日本イコモス国内委員会副委員長の溝口孝司氏
「初代門司駅遺跡の破壊は、単なる一遺構の喪失ではない。
これは、文化財保護制度の実効性、文化行政の透明性、
そして民主的な文化資源活用の在り方を問い直す契機である。」
元北九州市立埋蔵文化財センター学芸員の安部和城氏
「文化財保護行政のシステム不全問題、
行政による試掘結果の恣意的解釈、
なにが遺跡でなにが遺跡でないのかを判断しない
文化財専門職の怠惰と保身、
これらが門司駅遺構の破壊をもたらしたといえる。」
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