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『友愛のひそかな魔法』が増刷

photo : Takashi Hiraide

 via wwalnuts 叢書の
平出隆『友愛のひそかな魔法』は、
「ドナルド・エヴァンズ頌」と副題の付いた紹介的エッセイで、
 「芸術新潮」2001年7月号掲載の文章に加筆されたもの。
本叢書には本邦初紹介のD.E.の切手作品の図版が配置されています。
それは、表紙の《Yteke》のほか
《Amis et Amants》《Domino》《Mangiare》などです。
また、著者自身によるコラージュ《Horoscope of Donald Evans》は 
D.E.の従姉から入手した幼年時のポートレートと
その少年のホロスコープを組み合わせたものです。
D.E.の生涯はそこに予測されていたのでしょうか。


new printing infomation
via wwalnuts 叢書25
25刷 2023-10-25


冒頭紹介

 彼の親友から、遺品である黒革の小さなアドレス帳を手渡されたとき、まだ煙の匂うようなページに列をなす、カリグラフィーの美しい筆蹟に魅せられた。そこには友人たちの名前と住所が濃紺のインクで書き込まれていたのだが、いくつかの名は彼の作品世界の要素として、見覚えがあった。
 夭折した芸術家について、もし永く生きていたら、と考えるのは人情というものだろう。そんな場合ひとは、彼にありえたあたらしい境地への転回・変貌などを夢想することになる。三十一歳で死んだドナルド・エヴァンズの場合、けれども事情がちがっている。(...)






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by
Institute for Air Language



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